日常会話で“OK”を使い分け「敬語とカジュアル」
英会話でOKの意味を持つ表現〜カジュアルから丁寧な表現まで〜
まずは、飛行機内でCA(キャビン・アテンダント)が何かを頼んでくるというシチュエーションを考えてみましょう。ここでは、機内食にないものがあるので選ぶことができない、と言われた場合について考えていきましょう。
(申し訳ありませんが、今ビーフしか残っておりません。大変申し訳ないのですが、ご了承頂けたらうれしいです。)
「I don’t mind. No problem, I would like to have beef.」
(気にしないでください。まったく問題ありません。喜んでビーフを頂きます。)
“I hope you wouldn’t mind accepting this.”(ご了承頂ければ幸いです)というフレーズの“mind”という英単語、こちらはほとんどの場合、“Do you mind my 〜ing?”直訳すると(わたしが〜するのを気にしますか?)という疑問形で聞かれます。
これに対する答えとしては、よっぽどいやでない限り、否定系で“No, I don’t mind.”(大丈夫ですよ。どうぞ)と答えましょう。そこにOKの応用表現の“No problem.”(まったく問題ないです)と付け加えると、会話が一気にこなれます。さて、ここで“承諾”のフレーズを整理してみます。
英語の承諾表現まとめ
(何かをしてほしい、不都合を我慢してほしいという要求をしてきたときなど)
OK < All right < Sure < No problem < Totally
< Certainly = I don’t mind 〜ing
(左から順にカジュアル→丁寧のニュアンスになります)
(1)の場面で頻出するのは、“No problem”と“Totally”です。“Certainly”(承知いたしました)は、主に目上の人に対してや、ビジネスの場で使うので、覚えておきましょう。
(2)【相手が「○○をしたいのでいいですか?」と、承諾を求めているときの返事】
(ex.窓を開けてもよろしいですか?など)
OK < All right < Sure < No problem = Go for it
< Totally < Certainly = I don’t mind 〜ing
(左から順にカジュアル→丁寧のニュアンスになります)
(2)は“どうぞ、かまいませんよ”という内容を伝えるシチュエーションですが、最頻出は“Go for it”です。“頑張れ!”という意味もあるので、スポーツのときの応援にもよく使います。もうすこし丁寧に言う場合は“Please go for it!”です。
〜旅行先でのトラブルを乗り切る! ワンフレーズ英会話 会話例〜
(申し訳ありませんが、今ビーフしか残っておりません。大変申し訳ないのですが、ご了承頂けたらうれしいです。)
「 I don’t mind. No problem, I would like to have beef.」
(気にしないでください。まったく問題ありません。喜んでビーフを頂きます。)
CA「Certainly, thank you so much for your cooperation.」
(かしこまりました。御協力感謝いたします。)
“お座に出せない”という言葉がありますが、海外の大学では教授に対してきちんとした言葉づかいができない生徒は、教授とのディナーにさえ呼んでもらえないのです。第二外国語だからとおろそかにせず、まずはOKの言い方からでもきちんと覚えて、適切に相手を敬いましょう。So, please go for it!!
〜One More Tip〜
このように、格調高い文法でも、どんなに複雑怪奇な文章でも、結局は主語と動詞さえ分かれば、大抵の意味は把握できます。 “何・誰”(主語)が“どうするか”(動詞)ということに集中して、相手のいいたいことを読み解いてみましょう。
まずは英語で聞き返すことに慣れてください。筆談でもいいので、相手の主語と述語をつかみ取る訓練から始めましょう!
編集プロダクションverbライター。 元NIKITA編集部スタッフ。上智大学英文科卒。国際恋愛派のコラムニスト。ezweb,yahooケータイ公式サイト「セクシー英会話術」を運営。英語スキルは通訳レベルの実力。